悩まない男

グレに惑わされる莫迦な男の鶸茶。でも可愛い(笑)

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周ちゃんと尚ちゃん その46(R18にご注意下さい)

さわるだけだ、ただ尚一のからだにふれて確認するだけ、それでがまんできると無理矢理自分を納得させた。


「尚一」またいって脇腹に手をおき、かるく折り曲げられたながい下肢に視線をおくった。
腸内からはほとんど精は排出されてしまったと思うが見ているだけでは判断のしようがなく、窮してそっと尻のくぼみに手をふれてみた。


さっきここになんども自分の腹をうちつけ、ぶつかりあっては膚が高い音をたてた。
陽物がなかを穿つこもった水音がそれをおって重なりあった。
ここに自分のものをおさめたのだと思うと息がとまりそうな心地がした。
いまではそこはただかすかにふるえつづけるだけで、やわらかいタオルであらかたぬぐってもやったからちょっと窺っただけでは淫行のなごりはそう露わではない。


指をのばして尻肉のあいだにもぐりこませ注意深く周辺をさぐりだすとはじめて尚一のまぶたが半分かたぱちりとあがった。
目はあいたもののこちらが見えているのかいないのかどうにも判然としない、どこか夢現のおももちを青白い貌のうえにうっすらとはりつけている。


すこしだけゆるんでしまっている孔に根元まで指を挿入しなかをさぐってからそっと引き抜いてみた。
ごめん、痛い? としずかに訊いた。
尚一のまぶたがまたぴくぴくと痙攣したよりない口許から吐息がもれたが、はげしい抵抗はもういっさいかえってこない。
情交の残滓はとうぜんながらぬめりながら指のさきに付着してはきたが、自分の指をつかって残っているかもしれないそれらをそこからすべてきれいに掻き出すなどとてもできた話ではなく、かといってこの状態でシャワーを浴びさせるなどもってのほかだった。
もうどうしようもなかった。


肩に口づけしこどものようにまるめられた背中に口づけしほそい腰に口づけし、尻の肉をふたたびすこしかきわけてもういちど「尚一?」と呼んだ。
うん、とやがてちいさく答がかえった。
夢のなかで名も知れぬだれかに茫昧と返答したわけではない、ちゃんと自分を水埜周二だと認めたうえでいまだ痙攣のつづくまぶたをあげて答えてくれた。
もう意識は混濁していない。


尚一、とまたもやくりかえし尻に顔をよせた。
傷ついた赤い鳥羽口に唇をよせてちゅっとかるく口づけし、舌をのばして入口をぐるりとなぞっていくと、すでに苦痛によるものではないきれぎれの溜息をひそやかにあたりにまきちらした。
それでもふるえる腰を尚一は退こうとする。


「尚一、傷だけ」ささやきをからだのうえからみじかく降らせ、なだめるように手首を片手でおさえておいてまた尻のくぼみをぬれた舌で穿った。
ふれるだけ、もうここには入れないと思いながら左手で肉を押し広げてなおも鼻先をよせ、うんとのばした舌をとがらせて孔をつつきちいさく出し入れした。
痛くない? 尚一、とそっと訊くと知らぬまに腰をゆらめかせていた尚一がすすり泣くような声をあげてこれに応じた。
快楽をあたえられているもののほどけた表情がそこにあった。
痛くない。気持いい。もっとして、もっと。とせつなそうにちいさく喘いだ。


ぎりぎりと痛みのはしる自分の陽物はほうっておいて尚一の大腿に手をさしこむと手前でゆれている友人の屹立を握りこんだ。
こんなにあふれている。しっとりとぬれている。
気持いいのならよかった。
痛くないのならよかったんだと安堵しながらそこをやさしく扱いてやり、また後孔の傷口に舌を這わせると掌のそれがどくんとおおきく脈動したのがわかった。
ほどなく亀頭がぴくぴくと蠢き、周ちゃん、いく、とつまった声で訴えた、いいよと低声で答えたらもう陽物が掌でびくんと跳ねて腎水がとんだ。


それもまたタオルでぬぐってやって今度こそパジャマをちゃんと着せてやった。
全身で息をととのえながら上気した顔でこちらをしどけなく見つめる尚一を視界のすみに捉えてはいたがもう正視はしなかった、していたらきりがないことがわかっていたからだ。


勃起して歩きづらい。
どうしてくれるんだと見当違いの怒りを心中爆発させた。
寝台下に無造作に小山になっていたブランケットをひろいあげ尚一のからだのうえにばさりと投げつけると「もう帰る」とむかむかして言いすてた。


尚一は寝台に横たわったままいっさい口を開かなかったがほんのわずかに笑いをうかべていたかもしれない。
好きだ、めちゃくちゃにしたいほど好きだと思う一方でどうしてこれほどこの男が勘に障るのかいっそ奇妙なほどだった。


おまえの風邪がぶりかえしてもそれはおれのせいじゃないからな。
投げつけるようにひとこといってさっさと部屋を辞去した。
きょう尚一の家にきてからさいごまで、ずっとしたかったにもかかわらずとうとうできずじまいだったことがあったんだ。
たったひとつだけ。
ほんとにかんたんなことだったのに。
尚一の莫迦が!


(「周ちゃんと尚ちゃん その47」につづく)

| 周ちゃんと尚ちゃん | 2009-01-12 | comments(-) | TOP↑

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