名前 22(R18にご注意下さい)
青年の名を呼ぶ。
苦しく呼びたてる。
いったい今夜なんどその名を唇にのせ、乞い求めただろう。
いままたかれはくすぐるようにやさしく艶をふくんでだいじな名をささやき熱をもつ腫れたまぶたのうえに唇を落とす。
みたびそんな口づけをくりかえした。
脱力しきっていたどろどろの気怠いからだをふるわせ、ようやく優太はうっすらと目をあける。
「優太……ぼくのなまえは?……」
頬にも額にも髪にもすべてに淫らがましい唇を印していきながら省吾は口のなかで問う。
やがてこどものようなあどけない口許がゆるみ「省吾」と青年はぽつんといらえをかえした。
それはひどく無感情で抑揚のない口吻だったがあまりのそのいとけなさに省吾は狂おしくなった。
今しがた達したばかりの総身にずきんと鋭角的な痛みがはしり、またも重苦しいひきずられるような膨張感がどくどくと身内によみがえってきた。
泣き笑いのような微笑をうかべ、そうだとつぶやく。
「そうだよ、省吾だ……いい子だね……」
これだけ快感に身をよじらせながら奇跡のようにひとつとしてボタンのはずされていない縒れたシャツの襟元をつかみしめ、かれの名をはじめて呼んだその口に自分の唾液にまみれたぬるぬるする唇を綴じあわせ、ぴちりと隙間なくかさねあわせた。
口中でいくども辛抱強くとろとろの舌を追いたててやるとようやくのぞむ反応がかえってきた。
舌裏をえぐり持ちあげてはこねまわす愛撫をつづけていくうちに力なく投げだされていた優太の右腕がそろそろとあがり、襟ぐりをつかんでいる省吾の手のうえにそれがおもむろにかさねられた。
じっとりと汗をふくんだ省吾の手の甲と指の股とを性器へのそれであるかのように執拗にくりかえし撫でさすり、熱のこもった重たい腰をゆすりあげ、上下につきあげては自分の苦しい欲望を年長の男にうったえた。
いまいっぽうの手で省吾のやわらかいくせ毛に指をからませ、華奢なうなじをとらえてみずからのほうへせっかちに引きよせた。
唾液をしたたらせなんども角度を変えては水音とともにぬめる口づけをかわしあい、すでにむき出しになっているたがいの腰のなかの粘膜でつつまれたものをいっしんに押しつけあい、それが痛いほど怒張しぬらぬらと光る蜜にまみれているのを確認する。
優太の手が省吾の腕から脇腹へ、やがて腰へとつたわっていき、肉のそぎおとされた臀部へとためらいがちにのばされた。
が、いったんそのしっとりしたたしかな感触を味わってしまうとたちどころに逡巡はふっとび、両の手で尻肉をおしつぶさんばかりにあらあらしく鷲づかみにした。
よりいっそう指が深くまでのびていき、尻のあいだの奥まったちいさな孔、さきほど省吾自身の手によって解かれた男をむかえるためのひくつく孔を小刻みにまさぐりはじめると省吾の全身がたちまち薔薇色に染めあげられた。
年長の男は狂おしげに身をよじりきつく唇をかんだが、やがて組み伏せている青年に浅い呼吸のなかひそやかにささやきかけた。
「優太……いい子だね……ぼくが好き?……」
すき、と抑揚もなくみじかくくりかえされる。
「ぼくがほしい……?」
「……うん」
「ここに入れたい……?」
「……うん」
入れさせてあげる、と唇のかたちだけでつぶやき艶冶な笑いを笑い上気したからだを前後にゆさぶるとふくれあがった欲望に押しつけてやった。
(「名前 23」につづく)
苦しく呼びたてる。
いったい今夜なんどその名を唇にのせ、乞い求めただろう。
いままたかれはくすぐるようにやさしく艶をふくんでだいじな名をささやき熱をもつ腫れたまぶたのうえに唇を落とす。
みたびそんな口づけをくりかえした。
脱力しきっていたどろどろの気怠いからだをふるわせ、ようやく優太はうっすらと目をあける。
「優太……ぼくのなまえは?……」
頬にも額にも髪にもすべてに淫らがましい唇を印していきながら省吾は口のなかで問う。
やがてこどものようなあどけない口許がゆるみ「省吾」と青年はぽつんといらえをかえした。
それはひどく無感情で抑揚のない口吻だったがあまりのそのいとけなさに省吾は狂おしくなった。
今しがた達したばかりの総身にずきんと鋭角的な痛みがはしり、またも重苦しいひきずられるような膨張感がどくどくと身内によみがえってきた。
泣き笑いのような微笑をうかべ、そうだとつぶやく。
「そうだよ、省吾だ……いい子だね……」
これだけ快感に身をよじらせながら奇跡のようにひとつとしてボタンのはずされていない縒れたシャツの襟元をつかみしめ、かれの名をはじめて呼んだその口に自分の唾液にまみれたぬるぬるする唇を綴じあわせ、ぴちりと隙間なくかさねあわせた。
口中でいくども辛抱強くとろとろの舌を追いたててやるとようやくのぞむ反応がかえってきた。
舌裏をえぐり持ちあげてはこねまわす愛撫をつづけていくうちに力なく投げだされていた優太の右腕がそろそろとあがり、襟ぐりをつかんでいる省吾の手のうえにそれがおもむろにかさねられた。
じっとりと汗をふくんだ省吾の手の甲と指の股とを性器へのそれであるかのように執拗にくりかえし撫でさすり、熱のこもった重たい腰をゆすりあげ、上下につきあげては自分の苦しい欲望を年長の男にうったえた。
いまいっぽうの手で省吾のやわらかいくせ毛に指をからませ、華奢なうなじをとらえてみずからのほうへせっかちに引きよせた。
唾液をしたたらせなんども角度を変えては水音とともにぬめる口づけをかわしあい、すでにむき出しになっているたがいの腰のなかの粘膜でつつまれたものをいっしんに押しつけあい、それが痛いほど怒張しぬらぬらと光る蜜にまみれているのを確認する。
優太の手が省吾の腕から脇腹へ、やがて腰へとつたわっていき、肉のそぎおとされた臀部へとためらいがちにのばされた。
が、いったんそのしっとりしたたしかな感触を味わってしまうとたちどころに逡巡はふっとび、両の手で尻肉をおしつぶさんばかりにあらあらしく鷲づかみにした。
よりいっそう指が深くまでのびていき、尻のあいだの奥まったちいさな孔、さきほど省吾自身の手によって解かれた男をむかえるためのひくつく孔を小刻みにまさぐりはじめると省吾の全身がたちまち薔薇色に染めあげられた。
年長の男は狂おしげに身をよじりきつく唇をかんだが、やがて組み伏せている青年に浅い呼吸のなかひそやかにささやきかけた。
「優太……いい子だね……ぼくが好き?……」
すき、と抑揚もなくみじかくくりかえされる。
「ぼくがほしい……?」
「……うん」
「ここに入れたい……?」
「……うん」
入れさせてあげる、と唇のかたちだけでつぶやき艶冶な笑いを笑い上気したからだを前後にゆさぶるとふくれあがった欲望に押しつけてやった。
(「名前 23」につづく)
| …名前 | 2008-11-22 | comments(-) | TOP↑